ネットで稼ぐ! を謳う詐欺まがいのねずみ講ビジネス

ネットの世界には、こんな誘惑があります。

  • 毎日2時間の作業で、サラリーマンの3倍稼ぐ!
  • アフィリエイトで月収100万!
  • ネットでかんたん! 片手間週末起業でがっつり副収入! etc…

これらの情報は、数千円から高いものでは数十万円の価格で、PDFやDVD、冊子として販売されています。
いわゆる情報商材と呼ばれるものです

近年、詐欺的な内容の情報商材がウェブ上で販売され続けていることが問題となっています。

これらのネットビジネス関連の詐欺的情報商材の巧妙なところは、「ネット副業しないなんて情弱」という空気を作りだすのが上手い点です
消費者の不安に付け込んで購買欲求を駆り立てて、購入手続きを踏ませるまでのプロセスが事細かに研究され、そして洗練されています。

加えて、なんと最近ではTVや雑誌でもそれらの情報や情報発信主は紹介されています
(有名ドコロで、与沢翼氏や川島和正氏など。)

犯罪行為ではないにしても、詐欺まがいの情報商材が高額で販売され続けているというこの問題は、もはや社会として無視すべきでないと思います。

ネットビジネスで稼ぐ! の嘘

ネットビジネスを軽い気持ちで始めたら…

アフィリエイト

アフィリエイトに挑戦している人の95%は月5000円以下の売り上げであるといわれています。
簡単には儲かりはしないし、すさまじい努力が必要になります。
時給換算なんて、恐ろしくてとてもできません。

簡単に始められるネットビジネスとして、主婦の方にまで知られるほど有名になった今、アフィ業界は飽和状態であり、普通にチャレンジしてもまず間違いなく儲かりません。

ちなみに、情報商材アフィリエイトは、比較的稼ぎ安いといわれているようです。

物販・サービスの場合は、販売元の事業規模が大きいため複数の販売ルートを確保しているケースが多く、アフィリエイト報酬は低率になりがちです。
それに対し、情報商材の場合は、販売元が個人や中小事業者のケースが多く販売ルートを保持していないため、アフィリエイターとパイを分け合うことが利益最大化の近道になるということで、報酬率が高くなります。

ですが、特に稼げる系の『情報商材』に関しては詐欺商材も多く、僕はねずみ講だと思っています。

ドロップシッピング

「ブランド品 通販」などの競合キーワードで検索結果1位がとれるようなサイトが作れないかぎり、無理でしょう。
利幅が低いので広告なども出稿できず、詰みます。

一生懸命ショップを作っても、他人も全く同じコンテンツのショップを作っていますし、価格差別化もできません。

せどり

例えば、海外から日本で需要がありそうなものを買ってきて売るとかそのくらいのことをやれば、社会的にも良いことですしちょっとくらいは儲かるかもしれません。

しかし、BOOK OFFでバーコードを読み取りまくったり、オークションサイトに張り付いて掘り出し物を安く入札し利幅をつけて出品することで結果的に価格を吊り上げる行為は、競合も多いから稼げないでしょう。
なにより、本当に気持ちよく買い物をしたい人にとっての迷惑行為にしかなりません。(そして、みっともない。)
発送業者の方の負担も考えれば、社会的にはマイナスにしかなっていないのかもしれません。

ネットショップ

これは規模次第。
でも、楽して売るのは絶対に無理です。

ポイントサイト

時給が低い労働です。

情報商材販売

上述の方法と比較して、唯一「月収100万円!」を稼げる可能性が高そうに思える方法が、情報商材の販売です。
もちろん簡単ではないでしょうが。

でもその実態は、ネットで楽して稼ぎたいと思う『カモ』を騙し、うまく利用して儲けるねずみ講です
後述のねずみ講のくだりとインフォプレナーのくだりでお話します。

「稼げない? それは、お前の手法が下手で古いからだよ!」

「じゃあ、その方法とやらを教えてくれよ!」と言いたくなりますが、それを教える見返りが”19800円”です。
それを教えてくれるのが情報商材なんですね。世の中は厳しいです。
(もっとも、知恵や知識に値段をつけることは、当然のことではありますが。)

「最新の稼げる方法!」という情報商材を買えば、ひょっとして俺でも稼げるんじゃ?
そんな甘い考えがきっかけで、最終的には詐欺師に貢ぐことに繋がります。

この手の類の商材は数年前から何百種類も販売されていますが、常に「今度こそ稼げます!」と最新のものが出続けているという現状があります。
こうした現状こそ、逆説的にいままでの(そしておそらくこれからも)ほとんどの商材が役に立たないことを証明してしまっています

企業も参入してくる中で…

どんなネットビジネスをするにしても、競合他社は常に存在します。
競合とはなにも個人が運営するサイトだけではなく、企業が運営するサイトも当てはまります。

近年、数多くの企業がネット市場への参入によって利益を拡大させる戦略を模索しています。
もし、まっとうな方法で簡単に利益が上げられるのなら、人を雇ってスピーディーにタスクがこなせる企業がポジションを奪っていきます

結局のところ、ネット業界においても、個人にはなかなか勝ち目がありません。

例えば「レンタルサーバーを紹介する」「保険を紹介する」「クレジット借り入れ可能な業者を紹介する」などの手法についても、「ひょっとしてもうどこか他の企業がもうやってんじゃね??」という可能性について考えると、ブルーオーシャンは存在しないことになります。
ブログやメルマガによるアフィリエイトなんかも、目新しいやり方でなくなった今では同じことです。

では、個人が勝つにはどうすればいいのか。
個人がネットで簡単に稼ぐ唯一の方法はといえば、企業が絶対に真似できないようなやり方しか残されていません

それが、「ねずみ講」です。
モラルを無視したあざといやり方で、個人で荒稼ぎしてやろうと目論む輩が、雨後の筍のように出現しています。

ねずみ講の経済学

実体のないものを販売する

ネットビジネスにおける、ねずみ講とは。

  • オークションサイトで「儲かる方法」が出品されていたので落札したら、「私と同じように”儲かる方法”を出品しなさい。あなたのように購入する人がいるから儲かる」と言われる。
  • 「情報商材で儲ける方法」という商材を買ったら、「『情報商材で儲ける方法』という商材を私と同じように販売しなさい」と言われる。
  • 儲けるためのセミナーに行ってみたら、「あなたも私と同じように話しなさい」と言われる。
  • 「ネットで月100万円稼いでます」というサイトを見つけたので調べてみると、”ネットで稼ぐ系の情報商材のアフィリエイト”だけしか行っていない。

情報業界において、こういったことは日常茶飯事です。

販売・紹介しているものの、実態がないのです。
“稼げる方法”を”稼げる方法として売る”という、おかしな現象が起こっています。

個人かつ匿名をベースに、モラルを犠牲にして金を掴む

例えばアフィリエイトにおいて、企業との競争に晒されるなかで安定的に利益を得ようと思ったら、競合の多そうな通常の物販アフィリエイトではなく、ちょっと胡散臭い雰囲気があって企業が手を出しづらい「簡単に稼ぐ方法教えちゃいます!」系のものを紹介したほうが手っ取り早いです。

現に、「せどりで稼ぐ」「アフィリエイトで稼ぐ」で検索すれば、無料で情報を提供している多くのブログやホームページが見つかります。
個人、匿名でやってる人が大半です。

彼らは色々な情報を記事にして公開していますが、なにも親切で情報を公開しているわけではなく、サイトのいろんなところに設置してあるアフィリエイトリンクから訪問者に情報商材を購入して欲しいのです。
これ買えばあなたも稼げますよ、と言って。

でも、その情報商材が本当に正しいものであるとするなら、わざわざ手間をかけてこんなアフィリエイトサイトを運営して情報を小出しにしたりしないで、せどりでもネットショップでもメインの稼げるネットビジネスに専念すればいいのに。

それとも、このサイト自体が「メインの稼げるネットビジネス」だと言うのなら、それって実体のないものを階層式に売っていく紛れもない「ねずみ講」ではないだろうか?

インフォプレナーとは

結局儲かるのは、インフォプレナー

インフォプレナーとは情報起業家ともいい、自分の持っている経験や知識をノウハウとして売り出して儲ける起業家のことです。
僕から言わせていただければ、ある意味宗教ビジネスに近いもので、彼らの教材を買ってくれたりメルマガ登録してくれるファンが多ければ多いほど、彼らは儲かります。

彼らのファンというのは、一般人から見れば洗脳された信者、インフォプレナーから見れば「カモ」なわけです。
とにかく今では情報商材や美容関係の商品などのセールスレターというのは客の心理を捕らえるという点で洗練されていますから、必ず一定数の信者は生まれてしまいます。
あとは、きちんとそれなりの情報を提供しつつ、定期的にファンをフォローしたりすることで、心をがっちりと掴みます。

儲けの仕組みですが、インフォプレナーが作りたいのは、インフォプレナー自身が一番儲かる仕組みです。

例えば「A」というアフィリエイトで稼ぐノウハウを販売したとすると、信者は「教祖様と同じように行動すれば儲かるんだ!」とAを一斉に試しますが、なかなかうまくいきません。
ここで重要なのは、Aを実践した人はいっぱいいるけれども、「Aを『販売した人』」はひとりしかいないことです。

要するに、「簡単に儲ける」のミソはねずみ講の階層(システム)を作りその頂点に自分を置くことであって、商品自体は見せ掛けに過ぎないということです。

インフォプレナーのブランド形成

「●●● 詐欺」の検索結果は、自然にマネジメントされる

例えば、「与沢翼 詐欺」の検索結果の上位10記事の内容を調べると、以下のとおりになりました。

  • 与沢翼氏を褒めて、与沢翼氏のアフィリエイトリンクを貼っている記事=2つ
  • 与沢翼氏をけなして、他の商材をアフィリエイトする記事=6つ
  • アフィリエイトリンクなしで、与沢翼氏をけなしている記事=2つ

重要なのは、一番上。これはおそらく与沢翼氏が雇った人が書いた記事ではなく、アフィリエイターが自らの意志で書いた記事です。
アフィリエイターは、基本的にアフィリエイト報酬のことしか気にしません。アフィリエイト報酬がほしいから、与沢翼氏を褒めるのです。

つまり、インフォプレナーからしてみたら、アフィリエイターを高い報酬率で餌付けしておけば、「●●● 詐欺」で検索されてもある程度いい評が表示されるように自動的にマネジメントできるわけです。

これは、悪名高い(といっては言いすぎですが)スカルプDやプロアクティブ、スピードラーニング、レーシック手術などにも同じことが言えます。
実は効果や安全性への疑問は前々から噴出しているのですが、検索結果の上位はなぜか絶賛が多いのです。
理由は単純で、上位表示されるサイトはSEOを頑張っているアフィリエイターによって独占されており、アフィリエイターにとって最も重要なのは、悩んでいる人の悩みが解決すること(=真実の情報)ではなく、アフィリエイト報酬そのものであるからです。
だから、「褒め」記事が上位を占めるのです。

SNSを上手く利用する

多くのインフォプレナーがセミナーを開催していますが、出席者に特典を渡す条件とか言って、Facebookページに書き込みをさせたり「いいね」を押させたりすることがあるようです。
自分を褒めてくれる人がいっぱいいるコミュニティが存在するということは、「評判」が大事な彼らにとって大きな武器になるんでしょう。

また悪質なケースとして、自分のホームページに感動系のいい話を公開し、ある程度の「いいね」が集まったところで、公開したページの内容を情報商材販売ページに差し替えるといった手法も出てきているようです。

悪いうわさが耐えないインフォプレナー達

池本太郎、伊藤虎太郎、大園麗花、川島和正、木坂健宣、金髪起業家ヒカル(前田圭太)、久積篤史、K、小玉歩、佐藤みきひろ、篠原一貴、菅野一勢、鈴木悠介、代表取締役社長ヒロト(長野広稔)、高木健二、蝶乃舞、富田貴典、西村奏一、沼倉裕、原田翔太、平秀信、水越隆之、みんてぃあ(新田裕士)、森本啓照、やしろひろたみ、山本雄太、横山直広、与沢翼、和佐大輔

このメンツ…情報商材ビジネスに詳しい方から言わせれば、お馴染みの面々ということになるようです(笑)

まとめ:ネットで稼ぐは当てにならない

すべての情報が嘘だなんて断言はできませんが…

すべての商材が嘘だと断定することはできません。
情報商材がインチキだと思っている僕からしたら、販売されているすべての情報商材を購入して試していたら破産すると思っているわけですので、確かめる術がありません。
だから「中には良い商材もあるんじゃないの?」と言われても「無いと思うよ」としかいえないし、何%が良い商材なのかなんてこともわかりません。

でも、すべての情報商材が本物であるなら、全部買って全部試せば億万長者になれるわけですが、そうなった人なんて見当たらないのも事実。
そもそも成功者というのは、大抵の場合、自分でアイデアを思いつくか、知られていないアイデアを真っ先に試している人ばかりです。

情報商材の購入が成功者の第一歩になりうるとは、僕は絶対に思いません。
インチキのリスクを考慮すれば「そんな胡散臭いもの買うな!」とどうしても言いたくなるのです。

さっき書いたとおり、常に最新の商材が出続けているという現状がいままでの商材のほとんどがカスだったことを証明する結果となっているので、「あのときあの1万円の商材に手を出してなくて良かったな。騙されずに済んだよ」と笑い飛ばすくらいが、正しい距離感なのではないかと思います。

インフォトップの功罪

情報商材アフィリエイトASPの最大手はインフォトップっていうんだけど、ここは一体いままでに何人の詐欺師においしい思いをさせ、その代償として商材購入者に不愉快な思いをさせてきたんでしょうか。
まあ、インフォトップ自体が儲かってるのであれば、知ったこっちゃないといったところでしょうか。

ちなみに最近では、詐欺商材撲滅のために審査を行っているそうですが、ザル審査と評判になっています。
というか、本気で審査なんかしていたらインフォトップ自体が立ち行かなくなるということでしょう。

本来こういう会社のことをブラック企業って言うのではないだろうか?

インフォトップだけじゃなく、TVや雑誌も詐欺師の片棒を担ぐ時代

与沢翼さんとか、TVや雑誌に引っ張りだこですからね。
いくら不況といえど、大丈夫か日本社会と不安になります。
ちょっと調べれば、胡散臭いことこの上ない人物だってわかるはずなのに…。

こういう怪しい人物・企業の広告は、昔から三流エロ雑誌の片隅なんかに掲載されるのが関の山だったのですが、とうとう大手メディアも一枚噛んでくる時代です。
TVで見ればそれが真実、とか考えちゃういわゆるB層は要注意。

騙して稼いじゃ、終わり

楽して稼ぐなとは言いません。
でも、人にはじめからできるわけもないことを期待させといて結果は知らんぷりで、とにかく自分だけ儲かりゃいいだろって考えは、ちょっと人として尊敬できません

少なくとも、世の中お金がすべてじゃないと思っている僕からすれば、「他人なんかどうなってもいいから、楽して稼ごう!」と思える価値観がさっぱり理解できません。
少々手厳しいですが、楽して稼ぎたくて情報商材を買っちゃった人たちについても同様に思っています。

杉直樹
杉直樹 著者の杉直樹です。
"ライフクエスト"は、基本的にはジャンル多岐にわたる総合ブログです。
"人生をより豊かにする"と"社会をよりよいものにする"にマッチした記事をたくさん書いていけたらと思います。
お役に立てる記事があれば幸いです。