死ぬほど働いているフリーランスにはなりたくない

近年「働き方の見直し」が提唱されつつあるが、一応筆者は新しいスタイルの働き方として注目されているフリーランス・SOHOとして自宅でウェブ制作の仕事をしている。「新しいワークスタイル」に真正面から向き合う立場の者として本稿では割とシビアな問題について考えた。

それは、「死ぬ気で働かなければ満足な収入を得られない?」という問題だ。

もちろん事情は人それぞれで、悠々自適なフリーランスもいるはずなのだが、一般的にフリーの人は苦労が多いという話はよく聞く。加えて筆者のように「自宅でお仕事」となるとハードルが高く、「死ぬ気で働いても収入が得られない」という方もザラかもしれない。

一応筆者は、(死ぬ気でという程ではないにしても)結構なハードスケジュールで働けば収入は得られるという、微妙に辛い状況にはいる。なんだかんだ現状には満足しているが、働き過ぎの生活がずっと続くと、心身ともに疲弊しきって人生を楽しめない。

5年後10年後の先を見据えると、無理し続けるのは絶対によくないだろう。体調面・精神面での充実を意識して仕事できるように変わらなければ、無理し続けの生活はいつか崩れるし、プライベートの楽しみもなくなる。フリーランスだろうがノマドだろうが社長だろうが、膨大な仕事時間を確保することで現状を維持するという生き方はしてはいけないと思う。

そこで今回は、働き過ぎのフリーランスにならないためにどうすればいいのかを考えた。自分への戒めとしても。

死ぬほど働くフリーランスにならないための6箇条

生きるための最低収入を稼げたら、残りの時間は投資・効率化に使うように


生きるための最低収入というと、以外と月10万円でもいけるかもしれない。低収入であることがわかっていれば、年金の免除申請などもあらかじめ手がうてるし、節約の覚悟もつく。

もちろん贅沢をしてストレスを発散させたい気持ちもわかるが、その分のお金をオーバーワークで稼ぐというサイクルを継続するのは結構きつい。そこは我慢してその月の贅沢を諦めよう。ただし空いた時間に何もしなければ、それはただの貧乏だ。

自分への投資や業務効率化の検討など、その月の収入には直結しないかもしれないけど将来的には役に立つことをなにか考えだそう。

繰り返しの作業で、テンプレート化できないものがないか探す


テンプレート化を意識することは重要だ。必要書類のテンプレ化、クライアントとの連絡文言のテンプレ化、制作物のテンプレ化など。

ひとつのプロジェクトで作り上げたものを次のプロジェクトに使いまわしていくことで、仕事を重ねるごとに少しづつ時間短縮ができていくのが理想的だ

自動化できる仕組みづくりを目指す


一旦個人的な話になるが、ウェブ制作業務を受注するにあたって、当初はクラウドソーシングサービス(ランサーズ/クラウドワークス)を多く利用していた。仕事を獲得しようとするフリーランスは多いので、仕事の取り合いとなるケースが大半。そこで自分の仕事を確保すべく、ひとつひとつの依頼に、なるべく魅力的な提案をすべく一生懸命文章を書いていた。「ひとつひとつの営業に全力投球していた」と表現すべきか。

ただ、あまり効率的なやり方ではないと気づいた。仕事を取るまでのプロセスを自動化できないかどうか検討した。

方法として、ウェブ制作業務受注用のLP(ランディングページ)を作成し同時にアドワーズ広告を出稿。クラウドソーシングサービスからの受注量を減らし、自社サイトでの受注を目指す方針を固めた。そうすることで、広告費はかさむものの仕事が自動的に舞い込むようになってきた。いまでも100%自社サイト受注ではないが、ある程度営業時間を削減することができた。

まとめると、仕事の一部を自動化できるような仕組みを作ることで、効率化が図れる。

労働生産性を高める努力をする


単純業務においても、早い人はほんとうに早い。質を落とさずにスピーディに仕事を仕上げられるよう、努力する必要がある。

例えば環境を変えてみることで、生産性を向上させることができる可能性はある。以前筆者は、ウェブ制作におけるコーディング業務をやるときはYouTubeで音楽をかけながらやっていたのだが、それは一切やめた。作業用BGMをかけていても実際スピードはそれほど落ちないのが、ちょっとした作業間に休憩として関連動画を見てしまったり、Yahoo!JAPANも覗きにいってしまったりと、結果的にせわしなくなってしまい時間を浪費してしまいがちだったのだ。

いまではFirefoxアドオン”LeechBlock”を常時有効化し、こうしたサイトは問答無用でアクセス不可にした。

のんびりしたペースで仕事するのが習慣になってしまうと、惰性でずっとそのペースで仕事することになり、結果として仕事を終えるのが遅くなってしまう。自分に厳しく!

考えるだけの時間を作る。同時に気分転換もする


「考えるだけの時間」を確保すべきだ。孤独なフリーランスだからこそ、自分の仕事のやり方について様々な視点のアイデアを出してみることで、仕事のクオリティを高められる。

この考えるだけの時間を作るときは、筆者は決まって外に散歩にいくようにしている。幸い自宅周辺がお散歩コースとして素晴らしい環境なので、そこをぶらぶらと歩いている。

休むときはきっちり休むのがベストだが、仕事時間内でも比較的リラックスできる時間を確保することも重要。雲を眺めながら「もっといい仕事のやり方はないかなぁ」と考える時間は大切にしたい。

どうしても死ぬ気で頑張らなければならない場合は頑張る。でも最初だけ


そうはいっても「働き続けなければ食っていけない」というギリギリの生き方をしている人もいるだろう。

例えば、いまは事業をスタートしたてでどうしてもスキルやリソースが足りていなくて、短期間だけ無理して働いているという場合。こうしたケースは例外的に過剰労働を容認すべきかもしれない。キレイ事だけではフリーでは生きていけないのだ。

どうしても、たとえ死にそうなほどであっても働き続けなければという方は、必ずそれにはゴールがあることを意識しなければならない

永遠に働き詰めになるくらいなら、フリーランスは諦めよう。就職先を探したほうがいい。あるいは、実家に戻ったり、シェアハウスで家賃を浮かせたりなど、生活環境からなにか変えるとか救いのあるライフスタイルを模索してみることを勧める。

おわりに

本来仕事とは世の中をよくするためにあるものだ。そしてそれを通じて、達成感や感動を味わったり、評価される喜びを味わうのが、仕事の醍醐味。その仕事に携わっている本人がボロボロになってしまっていては、その仕事は本当に素晴らしいものとはいえないと思う。

収入を多く得るため(あるいはギリギリ確保するため)に死ぬほど働いて、結果として疲弊しきった状態でまた次の仕事に臨むことを繰り返していたら、人生の意味を見失いそうで怖い

なかなか収入が安定しないフリーランスだけに、実際のことろ筆者も悩みは尽きないが、それでも活き活きとエネルギッシュな状態で仕事をすることでポジティブな成果をあげるのが、自分の中での理想だ。そこはブレずにやっていきたい。ただしいまの段階では理想から遠いので、そこはコツコツ日々ちょっぴりのオーバーワークで頑張っている。

杉直樹
杉直樹 著者の杉直樹です。
"ライフクエスト"は、基本的にはジャンル多岐にわたる総合ブログです。
"人生をより豊かにする"と"社会をよりよいものにする"にマッチした記事をたくさん書いていけたらと思います。
お役に立てる記事があれば幸いです。