いまや私たちの生活に欠かせない存在となったWi-Fi(無線LAN)。お手持ちのパソコンやスマホ・タブレットなど、身の回りのデジタル機器をインターネット環境に接続する際は、LANケーブル(有線)をぶっ刺すのではなくWi-Fiで電波を受信するのが当たり前になってきた。
ところで、契約しているWi-Fiサービスや通信する場所によっては、通信速度が遅かったり不安定になったりすることがしばしばある。
そんな時に役立つ、ネット通信回線の速度を計測することができるサイトをいくつか紹介してみよう。アプリをインストールしたりせずに、ブラウザで測定できるお手軽サイトをピックアップした。Windows/Mac関係なしに手軽に調べることができるので便利だ。
目次
その前に、Wi-Fi速度に関する基礎情報を学ぶ
Mbps、Kbpsとは
Wi-Fiを契約する際などに、通信速度を示す単位としてよく耳にする「Mbps」。「Kbps」もしばしば耳にする。ここでは詳細の解説は省くが、「1Mbps = 約1000kbps」とざっくり理解しておけばいいだろう。
「私のWi-Fi遅すぎ…」 何Mbpsくらいあればよいのか?
ウェブブラウジングや動画視聴などを快適にできるか?イライラを感じるかどうか?の回線速度の目安は以下の数値。
1〜8Mbps:あまりストレスを感じない。
8Mbps〜:サクサク動く。
ちなみに大衆の平均値のデータもある。自宅・職場が約16Mbps、外出先が約6Mbpsが平均なんだとか。
1Mbps以下しかないという方はちょっとおかしい。ルーター(アクセスポイント)の位置や距離感、接続が正しいか、通信制限にかかっていないかどうか等の確認などをした方がよいだろう。
「auが悪い」「ドコモが悪い」「バッファローが悪い」みたく安易にプッツンしないように。本稿では紹介していないが、アクセスポイントの位置を調整するだけでも改善できる可能性はある。あるいは自宅の立地場所や、 アパートの壁が厚いなどの理由から接続が遅いのかもしれない。
下り、上りとは
・下り=ダウンロード
・上り=アップロード
の速度を表す。
普段のブラウジング時は、下り(ダウンロード)速度が基準だ。
ファイルのアップロード・送信時は、上り(アップロード)が基準となる。
Wi-Fi速度(ネット回線速度)を測定できるサイト
以下、特にアプリなどをインストールしなくても、ブラウザから手軽にWi-Fi速度を測定できるサイトを紹介する。
ラピッドネット
おすすめ度:★★★★★
当方環境では、さくっと測定できた。スマホでも問題なく測定可能!「高速モード」にチェックを入れれば、よりスピーディーに測定できる。
Google公式
おすすめ度:★★★★☆
Googleで「スピードテスト」と検索すれば、スピードテストができる!まさにGoogleの時代。スマホでも測定可能で、詳細測定もされる点がさすが。
Fast.com
おすすめ度:★★★★☆
鬼速でサクッと測ってくれる。シンプルで分かりやすいサイト。下りしか測定ができないのが残念。
USENの回線速度・通信速度測定
おすすめ度:★★☆☆☆
Adobe Flashを有効化して測定しなければならず、スマホでは面倒。測定まで少し時間がかかる。下り、上りの詳細測定ができない点もマイナス。
BNR スピードテスト
おすすめ度:★★☆☆☆
Adobe Flashを有効化して測定する。スマホでは面倒。下り、上りの詳細測定ができるが、別々に測定しなければならない。やや時間を要する。
Speedtest.net
おすすめ度:★☆☆☆☆
スマホでは測定できず、アプリを勧められる。PCでは下り、上りの詳細測定ができる。
速度.jp
おすすめ度:★☆☆☆☆
スマホではアプリ版のインストールを勧められるが「アプリなしに続けます」ボタンを押して、ブラウザでの測定ができる。やや時間がかかるものの、下り、上りの詳細測定が可能。ただしPCにて何度か測定できないエラーが発生したのでおすすめ度は低めとした。
スマホでは、アプリで測定するのもおすすめ
測定するのが1回きりであれば、上記のようなブラウザで簡単に測れるサイトがおすすめ。
ただし、何度も測る可能性があるようなら、スマホではアプリのインストールをおすすめしたい。あるとなにかと便利だ。
Speedtest.net Speed Test
まとめ
「Wi-Fi速度が遅いのではないか…」と違和感を感じている方は、本稿で紹介したスピードテストサイト(サービス)で、手軽に通信速度の計測してみよう。
繰り返しになるが、1Mbps以下だと遅すぎる。8Mbps以上はほしい。速度が思わしくないのであれば、Wi-Fiルーター(アクセスポイント)の位置を調整したり、契約を見直したりと、何らかの手立てが必要だ。